
「子どもNISAって、結局どんな制度?」
「0歳から始めた方がいいの?」
「高校生の子どもでも、今から始める意味はある?」
「子どもの教育費なら、親のNISAと子どものNISA、どっちを使えばいい?」
2027年から、これまで18歳以上が対象だったNISAの「つみたて投資枠」が、0〜17歳にも拡大されます。
いわゆる「子どもNISA」「こどもNISA」と呼ばれている制度です。
広島市でファイナンシャルプランナーとして、NISAや資産形成、教育資金について相談を受けていると、
「子どもの大学資金をNISAで準備してもいいですか?」
「学資保険よりNISAの方がいいですか?」
「高校生でも今から始める意味はありますか?」
といった相談をよくいただきます。
ただ、僕はこういった相談に対して、いきなり
「NISAがおすすめです」
とは答えません。
まず確認するのは、
- お子さんは今何歳なのか
- 現在、教育資金はいくら準備できているのか
- お金が必要になるまであと何年あるのか
- 大学資金なのか、それより先の将来資金なのか
- 目標額まであといくら必要なのか
- 親自身のNISA枠はどれくらい使っているのか
- 万が一のときの保障は準備できているのか
といったことです。
なぜなら、
同じ「子どものためのお金」でも、目的・使う時期・現在の資産状況によって適した準備方法はまったく違うからです。
そして、もう一つ大切なのが、
「子どものためのお金だから、必ず子ども名義のNISAを使わないといけないわけではない」
ということ。
親自身のNISA枠に余裕があれば、あえて親のNISAで子どもの教育資金を準備する方が使いやすい家庭もあります。
この記事では、制度そのものの説明だけではなく、
「結局、うちの場合はどう考えればいいの?」
というところまで、実際に広島で資産形成や教育資金の相談を受けているFPの視点から解説します。
目次
- で、結局「子どもNISA」の何がいいの?
- 子どもNISAのメリット
- 子どもNISAのデメリット・注意点
- 重要|子どものお金だからといって「子どもNISA」を使う必要はない
- 親のNISAと子どもNISAは何が違う?
- 例えば大学資金なら、親のNISAの方が使いやすいケースもある
- では、子どもNISAを使う意味はない?
- 「誰のNISAを使うか」も、目的から考える
- 僕が教育資金の相談で比較する4つの選択肢
- 結局、NISA・変額保険・学資保険・預金のどれが一番いい?
- 年齢別|子どもNISAをどう活用する?
- ケース1|0歳から始める
- ケース2|小学校1年生から始める
- ケース3|高校生から始める
- 高校生からNISAを始めても意味はある?
- 「早く始めた方がいい」は正しい。でも焦る必要はない
- 僕自身が子どもにしてあげたい資産形成
- 子どもNISAをやった方がいい人
- 逆に、子どもNISAを急いで始めなくてもいい人
- 「NISA最強」という考え方には注意
- 子どもNISAについてよくある質問
- まとめ|子どもNISAで一番大切なのは「何のためのお金か」
- 広島市で子どもNISA・教育資金・資産形成について相談したい方へ
子どもNISAとは?2027年から0歳でもNISAが利用可能に
2027年1月から、NISAの「つみたて投資枠」の年齢要件が撤廃され、0〜17歳の未成年者も利用できるようになります。
主な制度内容は次のとおりです。
| 項目 | 0〜17歳のNISA |
|---|---|
| 開始 | 2027年1月 |
| 対象年齢 | 0〜17歳 |
| 利用できる枠 | つみたて投資枠 |
| 年間投資枠 | 60万円 |
| 非課税保有限度額 | 600万円 |
| 投資対象 | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託 |
| 成長投資枠 | 利用不可 |
| 非課税保有期間 | 無期限 |
| 払い出し | 原則制限あり。12歳以降は一定の要件で可能 |
未成年者が利用できるのは「つみたて投資枠」のみで、成人向けNISAにある「成長投資枠」は利用できません。
また、0〜17歳の間は原則として自由に資産を払い出すことはできません。
12歳以降は、
- 資金の使い道が子どものためである
- 子ども本人が払い出しに同意している
- 親権者等が必要な手続きを行う
など、一定の要件を満たすことで払い出しできます。
そのため、
親が自由に出し入れできる貯金口座とは違う
という点は理解しておきましょう。
昔の「ジュニアNISA」とは違うの?
「子どものNISAって前にもなかった?」
と思う方もいるかもしれません。
以前は「ジュニアNISA」という未成年者向け制度がありましたが、新規投資は2023年末で終了しています。
今回の制度は、以前のジュニアNISAをそのまま復活させるものではありません。
2024年から始まっている現在のNISA制度の「つみたて投資枠」を、0〜17歳にも拡大する仕組みです。
そのためこの記事では、わかりやすさを優先して「子どもNISA」と呼んでいます。
で、結局「子どもNISA」の何がいいの?
年間60万円。
非課税保有限度額600万円。
運用益が非課税。
制度の数字だけ並べられても、
「それで、結局何がそんなにいいの?」
と思う方もいるでしょう。
僕が子どもNISAの大きなメリットだと思っているのは、
子どもには「時間」があること
です。
資産形成では、
「いくら投資するか」と同じくらい、「何年間運用できるか」が重要です。
0歳から18歳までなら約18年間。
小学校1年生からでも約12年間あります。
さらに、18歳になったからといって売却する必要はありません。
成人後もそのまま資産形成を続ければ、
20年、30年、40年という運用期間を確保できます。
この「時間」は、
40歳や50歳になって、
「もっと早く始めておけばよかった」
と思っても買い戻せません。
だからこそ、
少ない金額でも早い段階から始められる
ということには大きな意味があります。
子どもNISAのメリット
1.運用益が非課税になる
通常、投資信託などの運用で利益が出ると、その利益には税金がかかります。
NISA口座内で得た運用益については非課税です。
つまり、
長期で資産形成するための税制上有利な「箱」を、子どもの頃から持てる
ということです。
2.早く始めるほど「時間」を味方にしやすい
例えば0歳から毎月3万円を18年間積み立てた場合、
元本は、
3万円 × 12か月 × 18年
= 648万円
です。
仮に年率5%で運用できた場合、18年後には約1,048万円になります。
もちろん、
毎年5%で必ず増えるわけではありません。
途中で相場が大きく下落することもあります。
あくまでシミュレーションですが、
長く運用することで、少額の積み重ねでも大きな資産になる可能性がある
というイメージは持っておいていいと思います。
3.大学資金だけではなく、もっと先の人生にも使える
「子どものためのお金」
と聞くと、
多くの方が大学資金をイメージすると思います。
もちろん大学資金も重要です。
ただ、僕自身は、
子どもNISAを「大学費用を準備するためだけの制度」と考える必要はない
と思っています。
例えば、
- 大学・専門学校
- 留学
- 一人暮らし
- 車
- 資格取得
- 起業
- 結婚
- 住宅購入
- 老後資金
など。
子どもがこれから生きていく中で、
お金が必要になる場面はたくさんあります。
そして、
お金があることで選べる選択肢も増えます。
FUMITASでは、
お金を増やすこと自体ではなく、
「お金によって人生の選択肢を増やすこと」
が資産形成の目的だと考えています。
4.少額からでも始められる
子どもNISAの年間投資枠は60万円なので、
月額換算すると最大5万円です。
ただし、
毎月5万円積み立てる必要はありません。
月5,000円。
月1万円。
月2万円。
でも構いません。
大切なのは、
家計を圧迫しない金額を継続すること。
「年間60万円の枠を使い切らないともったいない」
と考えて、
今の家族の生活を苦しくする必要はありません。
5.子どもの金融教育にも活用できる
これは制度上のメリットとは少し違いますが、
僕が面白いと思っている使い方の一つです。
実際に最近、
「2027年から子どものNISAを始めたい」
というご家庭から相談がありました。
理由は大学資金ではありません。
お子さんがアルバイトを始めたので、
「自分で稼いだお金の一部をNISAに入れて、強制的に貯蓄・資産形成する習慣を家庭内で作りたい」
というものでした。
これは非常に良い活用方法だと思います。
例えば、
アルバイト代が5万円入ったら、
4万円は自由に使う。
5,000円は貯金。
5,000円はNISA。
というように、
家庭の中でルールを決める。
そうすると、
子ども自身が、
働く → 使う → 貯める → 運用する
というお金の流れを体験できます。
親が一方的にお金を貯めて渡すのではなく、
お金との付き合い方そのものを子どもに伝える。
子どもNISAには、そんな使い方もできると思っています。
子どもNISAのデメリット・注意点
もちろん、
子どもNISAが万能というわけではありません。
むしろ、
「NISA最強」と思って始める方が危ない
と僕は思っています。
1.元本保証ではない
まず大前提です。
NISAは、
必ずお金が増える制度ではありません。
NISAはあくまで、
投資によって利益が出た場合に、その利益を非課税にする制度です。
投資している商品の価格が下がれば、
当然、元本割れする可能性があります。
そのため、
絶対に減らしてはいけないお金まで投資する
という考え方には注意が必要です。
2.必要なタイミングで暴落している可能性がある
これは教育資金としてNISAを使う場合、
かなり重要です。
例えば、
18歳の大学入学時に300万円必要だとします。
その300万円をほぼすべてNISAで運用していて、
大学入学直前に株式市場が大きく下落したらどうでしょう。
大学側は、
「今年は株価が下がったので入学金を20%安くします」
とは言ってくれません。
教育費のように、
必要な時期が決まっているお金
では、
「増えるかどうか」だけではなく、
必要なタイミングで必要な金額があること
も非常に重要です。
3.親に万が一があると、その後の積立が止まる可能性がある
NISAだけを見ていると、
意外と見落とされるポイントです。
例えば、
「子どもが18歳になるまで、毎月3万円積み立てよう」
と計画していたとします。
しかし、
積み立てをしている親に万が一のことが起こった場合、
その後の積み立てを続けられなくなる可能性があります。
NISAには、
死亡保障や保険料払込免除といった保障機能はありません。
つまり、
運用効率は高くても、目標額まで必ず積み立てを続けられる仕組みではない
ということです。
4.未成年の間は自由に引き出せない
0〜17歳のNISAには、
原則として払い出し制限があります。
12歳以降は一定の条件で払い出しできますが、
親自身のNISAと比較すると、
資金の自由度は低くなります。
この「流動性」は、
教育資金を考えるうえで意外と重要です。
5.親から子どもへ資金を渡す場合は贈与にも注意
子ども名義で資産形成する場合、
親や祖父母から子どもへ資金を移すことになります。
暦年課税の場合、
贈与税には年間110万円の基礎控除があります。
ただし、
「父から110万円、母から110万円」
という意味ではありません。
原則として、
贈与を受ける子どもが、その年に受けた贈与の合計
で考えます。
子どもNISAの年間投資枠は60万円ですが、
それ以外にも祖父母などから贈与を受けている場合には注意が必要です。
重要|子どものお金だからといって「子どもNISA」を使う必要はない
ここは、
今回の制度を考えるうえで、
かなり重要なポイントだと思っています。
例えば、
「子どもの大学資金をNISAで準備したい」
という相談を受けたとします。
すると、
「じゃあ子どもNISAですね」
となりそうですが、
必ずしもそうではありません。
例えば、
親自身のNISA枠がまだ十分に余っている家庭。
この場合、
あえて子ども名義のNISAを使わず、
親のNISAで子どものためのお金を運用する
という選択肢があります。
親のNISAと子どもNISAは何が違う?
成人向けのNISAは、
つみたて投資枠が年間120万円、
成長投資枠が年間240万円。
合わせて年間最大360万円まで投資できます。
非課税保有限度額も合計1,800万円です。
一方、
0〜17歳の子どもNISAは、
年間60万円、
非課税保有限度額600万円。
さらに未成年の間は原則として払い出し制限があります。
つまり、
親自身のNISA枠に余裕がある場合、
親のNISAの方が
- 投資できる金額が大きい
- 非課税保有限度額が大きい
- 売却・払い出しの自由度が高い
- 家計状況の変化に対応しやすい
というメリットがあります。
例えば大学資金なら、親のNISAの方が使いやすいケースもある
例えば、
現在子どもが8歳。
10年後の大学資金として準備したい。
という家庭があったとします。
親自身のNISA枠をまだほとんど使っていないのであれば、
必ずしも子どもNISAを使う必要はありません。
親名義のNISAで、
「これは子どもの教育資金用」
と家庭内で目的を分けて運用する方法もあります。
そうすれば、
例えば途中で、
「大学費用は現金で十分準備できそう」
となれば、
そのまま親の老後資金として運用を続けることもできます。
逆に、
家庭の事情で別の資金が必要になった場合も、
子どもNISAより柔軟に対応できます。
では、子どもNISAを使う意味はない?
もちろん、
そんなことはありません。
例えば、
親自身のNISA枠は、
すでに自分たちの老後資金や資産形成でしっかり使っている。
そのうえで、
子どもの将来資金を別枠で準備したい。
という家庭なら、
子どもNISAは非常に使いやすい制度です。
また、
先ほどの実例のように、
子ども自身のアルバイト代を積み立てる
という場合。
あるいは、
将来的にその資産を子ども自身へ引き継ぎ、
そのまま資産形成を続けてもらいたい。
という場合には、
子ども名義で始める意味があります。
「誰のNISAを使うか」も、目的から考える
結局、
重要なのは、
「子どもがいるから子どもNISA」ではありません。
僕なら、
まず、
- 何のためのお金なのか
- いつ使うのか
- 今いくら準備できているのか
- 親のNISA枠はどれくらい使っているのか
- どれくらい流動性が必要なのか
- 誰の資産として管理したいのか
を確認します。
そのうえで、
親のNISA、
子どもNISA、
保険、
現預金。
どの箱を使うのが適切なのかを考えます。
NISAは目的ではなく、あくまでお金を準備するための手段です。
僕が教育資金の相談で比較する4つの選択肢
広島で教育資金の相談を受ける際、
僕は基本的に、
NISAだけを見て提案することはありません。
大きく、
1.NISA
2.変額保険
3.学資保険
4.現預金
の4つを比較します。
さらにNISAについても、
親のNISAを使うのか、子どもNISAを使うのか
まで考えます。
1.NISA
メリット
最大のメリットは、
運用益が非課税になること。
また、投資対象や相場環境にもよりますが、
長期の資産形成では他の選択肢と比較して資産成長を期待しやすい点も魅力です。
デメリット
一方、
- 元本保証がない
- 必要なときに相場が下落している可能性がある
- 親に万が一があると積立が止まる可能性がある
- 子どもNISAでは払い出しに制限がある
という注意点があります。
そのため、
長期間使わないお金と相性が良い
と考えています。
2.変額保険
変額保険も、
運用を取り入れながら将来資金を準備する方法の一つです。
資産形成だけを目的とする場合、
商品構造や各種コストの違いから、
NISAより運用効率が低くなる可能性があります。
一方で、
商品によっては、
- 死亡保障
- 高度障害などの保障
- 保険料払込免除
などを組み合わせられます。
例えば、
親が亡くなったり、
所定の状態になったりした場合でも、
保障によって教育資金の準備を補うことができます。
つまり、
NISAは運用を強くしやすい。
一方、
保険は運用に保障を組み合わせられる。
どちらが優れているというより、
何を優先するかの違いです。
3.学資保険
僕自身は、
学資保険を積極的におすすめするケースは多くありません。
資産形成という観点では、
他の選択肢と比較して返戻率が高くないケースもあるからです。
ただし、
学資保険にも役割があります。
例えば、
大学資金としてすでに300万円準備できている。
でも、
あと100万円だけは確実に用意しておきたい。
というケース。
この100万円について、
増やすことよりも、
「決められた時期に一定額を受け取れること」
を優先したいのであれば、
学資保険が選択肢になることもあります。
つまり、
大きく増やすためではなく、
不足分を確実性重視で埋める
という使い方です。
4.現預金
現金・預金も立派な選択肢です。
例えば、
高校2年生の子どもがいて、
大学入学まであと2年。
すでに200万円準備できている。
そんなケースで、
「NISAの方が増える可能性があるから」
という理由だけで、
200万円を投資に回す必要はないと思います。
むしろ、
使う時期が近いお金ほど、値動きの少ない現預金で持つ
という判断も重要です。
結局、NISA・変額保険・学資保険・預金のどれが一番いい?
ここまで読むと、
「結局どれが一番いいの?」
と思うかもしれません。
答えは、
人によって違います。
例えば、
0歳の子どもがいて、
大学まで18年ある家庭。
15歳の高校生がいて、
大学まで3年しかない家庭。
すでに大学資金を500万円準備できている家庭。
貯金がまだ50万円しかない家庭。
すべて同じ提案になる方がおかしいと思っています。
だから僕は、
商品ありきで考えない
ことを大切にしています。
まず、
「いつ必要なのか」
「いくら必要なのか」
「今いくら準備できているのか」
を確認する。
そのあと、
必要に応じて、
NISA、
保険、
現預金を組み合わせます。
年齢別|子どもNISAをどう活用する?
同じ子どもNISAでも、
0歳と高校生では考え方がまったく違います。
ケース1|0歳から始める
0歳から18歳までなら約18年間あります。
これは大きなメリットです。
例えば、
毎月3万円を18年間積み立てた場合、
元本は648万円。
仮に年率5%で運用できた場合、
約1,048万円になります。
ただし、
僕なら必ずしも、
「18歳で全部使う」ことを前提にはしません。
大学費用を別で準備できているのであれば、
20歳、
30歳、
40歳、
あるいは老後まで運用を続ける。
という考え方もできます。
ケース2|小学校1年生から始める
例えば6歳から18歳までなら、
約12年間あります。
毎月3万円を12年間積み立てた場合、
元本は432万円。
仮に年率5%なら、
約590万円になります。
0歳から始めるより期間は短くなりますが、
12年間は十分長い期間です。
「0歳から始めていないから遅い」
と考える必要はありません。
重要なのは、
過去に始めなかったことではなく、これからどうするか
です。
ケース3|高校生から始める
高校生の場合は、
目的をより明確にする必要があります。
例えば15歳なら、
大学入学まで約3年間です。
もし、
「大学資金として使いたい」
のであれば、
僕は基本的にはNISAを積極的にはおすすめしません。
せっかく準備したお金をNISAに入れて、
大学入学のタイミングで大きく値下がりしていたら、
必要なお金を確保できなくなる可能性があるからです。
高校生からNISAを始めても意味はある?
これはよく聞かれそうですが、
僕の答えは、
「何のためにやるのかによる」
です。
例えば、
高校生の子どもの大学費用として、
3年後に使う。
それなら、
僕ならおすすめしません。
一方で、
大学費用はすでに確保できている。
そのうえで、
「少しでも早く子どもの将来・老後の資産形成を始めてあげたい」
のであれば、
高校生からでも十分意味があります。
また、
アルバイト代の一部を積み立てて、
資産形成の習慣を身につけてもらう。
という目的でもいいと思います。
つまり、
見るべきなのは、
「今何歳か」だけではありません。
一番重要なのは、
「そのお金を使うまであと何年あるのか」
です。
「早く始めた方がいい」は正しい。でも焦る必要はない
資産形成では、
運用期間を長く取れることは大きなメリットです。
0歳と15歳なら、
当然0歳から始めた方が時間はあります。
でも、
「もう10歳だから遅い」
「高校生だから意味がない」
ということではありません。
まず確認してほしいのは、
1.何のためのお金なのか
2.いつ使うのか
3.いくら必要なのか
4.今いくら準備できているのか
5.元本割れしても困らないお金なのか
6.親のNISA枠に余裕はあるのか
7.保障は必要なのか
です。
この順番で考えて、
そのあとに、
「では何を使う?」
を考えます。
僕自身が子どもにしてあげたい資産形成
僕自身も子どもがいます。
自分の子どもに対して考えていることの一つが、
できるだけ早い段階から、将来のための積み立てをしてあげること
です。
例えば、
子どもが小さいうちから少額ずつ積み立てて、
自立するタイミングでその資産を引き継ぐ。
そこから先は、
子ども自身が積み立てを続ける。
そんな形も一つだと思っています。
なぜなら、
資産形成では、
時間が非常に大きな価値を持つからです。
多くの人は、
「お金に余裕ができたら」
「収入が上がったら」
「40代、50代になって老後が不安になったら」
資産形成を始めます。
すると、
運用できる期間が短くなるため、
老後資金を準備するために、
毎月大きな金額を積み立てたり、
大きな元手を準備したり、
場合によっては無理に高いリターンを求めたりする必要が出てきます。
でも、
子どもの頃から少額でも始めていれば、
大きな元手ではなく、「時間」を使って資産形成できる。
これは、
親が子どもに渡せる一つの財産だと思っています。
子どもNISAをやった方がいい人
例えば、
- 子どものために長期間使わないお金がある
- 預金だけではなく運用も取り入れたい
- 家計に無理のない範囲で積み立てられる
- 大学費用以外の将来資金も準備したい
- 親自身の生活防衛資金が確保できている
- 親のNISAとは別に子どもの資産を作りたい
- 子どもに金融教育をしたい
- 成人後も長期運用を続けてほしい
といった家庭には、
子どもNISAは使いやすい制度だと思います。
逆に、子どもNISAを急いで始めなくてもいい人
一方、
- 数年以内に使う大学費用しかない
- 家計にほとんど余裕がない
- 生活防衛資金がない
- 住宅購入など大きな支出を控えている
- 元本割れすると困る
- 親自身のNISA枠がかなり余っている
- 流動性を重視したい
- 「NISAなら絶対増える」と考えている
という場合には、
子どもNISAありきで考える必要はありません。
「NISA最強」という考え方には注意
資産形成の相談をしていて感じるのが、
「NISAが一番いい」
「NISAなら絶対に大きく増える」
というイメージが先行していることです。
確かに、
NISAは非常に良い制度です。
僕自身も、
資産形成では積極的に活用を検討する制度です。
ただ、
NISAには、
- 死亡保障がない
- 払込免除がない
- 元本保証がない
- 必要なタイミングで暴落している可能性がある
- 子どもNISAでは流動性に制限がある
という側面があります。
つまり、
運用効率だけを見れば魅力的でも、人生のお金をすべてNISAだけで解決できるわけではありません。
ここはとても重要です。
子どもNISAについてよくある質問
Q1.子どもNISAはいつから始まりますか?
2027年1月からです。
0〜17歳もNISAのつみたて投資枠を利用できるようになります。
年間投資枠は60万円、
非課税保有限度額は600万円です。
Q2.0歳の赤ちゃんでもNISAを始められますか?
はい。
2027年1月以降は0歳から対象になります。
0歳から始める大きなメリットは、
運用できる時間を長く取れること
です。
ただし、
親自身の生活防衛資金や、
住宅、
車、
教育費など、
家計全体とのバランスを考えて積立額を決めることが重要です。
Q3.高校生から始めても意味はありますか?
あります。
ただし、
目的によります。
3年後の大学費用に使うのであれば、
僕は基本的にはおすすめしません。
一方、
大学費用が別で準備できていて、
20代・30代・老後まで運用する予定なら、
高校生から始めても十分意味があります。
重要なのは、
「高校生だから遅いか」ではなく、「いつ使うお金なのか」
です。
Q4.親のNISAと子どもNISAならどちらを使えばいいですか?
これも家庭によって違います。
例えば、
親自身のNISA枠が十分余っていて、
大学費用など、
途中で使う可能性のあるお金を準備したいのであれば、
親のNISAで運用する選択肢も十分あります。
親のNISAの方が、
投資枠が大きく、
払い出しの自由度も高いからです。
一方、
親自身のNISAは老後資金などですでに活用していて、
別枠で子どもの資産を作りたい。
あるいは、
子ども自身に資産形成を経験してほしい。
という場合には、
子どもNISAを使う意味が大きくなります。
「子どものためのお金=子どもNISA」
と決めつけず、
誰のNISAで持つのが家庭にとって使いやすいか
まで考えることをおすすめします。
Q5.学資保険と子どもNISAならどちらがおすすめですか?
一概には言えません。
役割が違うからです。
NISAは、
運用益が非課税で、
長期的な資産成長を期待できる一方、
元本割れする可能性があります。
保険には、
商品によって死亡保障や払込免除などがあります。
現預金には、
必要なときに価格変動を気にせず使いやすいというメリットがあります。
そのため、
「NISAか学資保険か」という商品比較から始めるのではなく、「何のために、いつ必要なのか」から選ぶ
ことが重要です。
まとめ|子どもNISAで一番大切なのは「何のためのお金か」
2027年から、
0〜17歳もNISAのつみたて投資枠を利用できるようになります。
子どもNISAには、
- 0歳から利用できる
- 年間60万円まで投資できる
- 非課税保有限度額600万円
- 運用益が非課税
- 長期・積立・分散投資ができる
- 子どもの長い運用期間を活かせる
といったメリットがあります。
特に、
子どもには「時間」という大きな武器があります。
ただし、
僕は、
「子どもがいるなら子どもNISA」
「教育費ならNISA」
とは考えていません。
例えば、
親自身のNISA枠が余っているのであれば、
あえて親のNISAで子どもの教育資金を運用した方が、
流動性や投資枠の面で使いやすい家庭もあります。
一方、
親自身のNISAはすでに活用していて、
さらに子どもの将来資金を作りたいのであれば、
子どもNISAが非常に有効な選択肢になるでしょう。
また、
教育費として確実に準備したいのであれば、
保障を組み合わせた保険や、
現預金が必要になる場合もあります。
だから、
最初に考えるべきなのは、
「何を買うか」ではありません。
まず、
- 何のためのお金なのか
- いつ必要なのか
- いくら必要なのか
- 今いくら準備できているのか
- どこまでリスクを取れるのか
- 万が一の保障は必要なのか
- 誰の名義で持つのがいいのか
を考える。
そのあとで、
NISA、
親のNISA、
子どもNISA、
変額保険、
学資保険、
現預金。
どれを使うのかを決める。
僕はこの順番が大切だと思っています。
NISAはとても良い制度です。
でも、
NISAをすること自体が目的ではありません。
お金は、
貯めるためでも、
増やすためでもなく、
最終的には使うためのものです。
子どもが将来、
「これをやってみたい」
と思ったときに、
お金が理由でその選択肢を諦めなくてもいいようにする。
そのために、
子どもNISAを含め、
自分たちの家庭に合った方法を選んでみてください。
広島市で子どもNISA・教育資金・資産形成について相談したい方へ
FUMITASでは広島市を中心に、
- NISA・資産形成
- 子どもの教育資金
- 生命保険
- 住宅ローン
- 固定費見直し
など、
お金に関する相談を行っています。
単に、
「NISAを始めましょう」
「この商品がおすすめです」
というところからではなく、
何のために、いつまでに、いくら必要なのか
を整理したうえで、
親のNISA、
子どもNISA、
保険、
現預金などを比較しながら考えていきます。
「子どもが今○歳だけど、NISAを始めた方がいい?」
「親のNISAと子どものNISA、どっちを使えばいい?」
「教育費はいくら現金で残しておけばいい?」
「NISAと保険をどう組み合わせたらいい?」
という段階からでも大丈夫です。
ご家庭によって正解は違います。
まずは、
今の状況と、何のためのお金なのかを整理するところから
一緒に考えていきましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・保険商品の加入や購入を推奨するものではありません。投資には価格変動等による元本割れの可能性があります。保険商品の保障内容・費用・運用方法等は商品によって異なります。個別の商品については契約概要・注意喚起情報等をご確認ください。
※親から子どもへの資金移転や贈与等に関する税務上の取扱いは、個別の状況によって異なる場合があります。必要に応じて税理士等の専門家へご確認ください。
※制度内容は2026年10月29日時点の金融庁等の公表情報をもとに記載しています。
三宅 竜二(Miyake Ryuji)
広告業界からFPへ。金融業界の「当たり前」に染まっていないからこそ、お客様と同じ感覚で、まずはお話をじっくり伺うことを大切にしています。一方で、各金融機関や専門家と強固な連携体制を整えておりますので、実務面でも多角的なサポートが可能です。難しいお金の話を、等身大の言葉で一緒に整理していきましょう。
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【参考】
金融庁「NISA特設ウェブサイト」
金融庁「令和8年度税制改正について」
国税庁「贈与税」